旅日記<ウィーン編>

<プラハ編>
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19日(月)出発
アエロフロートはウワサにたがわず、ボロかった。

イヤホンを差してどんなに音量をあげようと、チャンネルを廻そうと何も聞こえなかった。
私の席だけでなく隣も・・・。
  
<3回分の機内食>
基本的に味は薄い塩味のみ。

トランジットのロシアのシェルメチェボ空港ではエライ目にあった。
乗り換えの入管手続き担当者が居ないし、待ってもぜんぜん来ない。

そんなに広くないスペースにはどんどん人が溜まってきて、いろんな国の人がザワザワしだしてきてあわや!という頃になって
やっと「年期入ってます」って顔をしたおばちゃんが1人来る。
そして、急ぐ気もまったくないままムッツリと自分のペースで仕事をしていく。
2つある窓口も1つしか開かず、だいぶたってからやっと人が来る始末。

<人が溜まって爆発寸前の様子>

やっと、手続きが済んでもに空港内に入るドアに鍵がかかっている。
ここでもだんだん人が溜まりだし、ドアを揺すってみる人や、「さわるな」と書いてあるボタンを果敢にも押してみる人がいたが、いっこうに開く気配なし。
こうなったら・・・と殺気立ってきた頃にようやく担当職員が来てドアを開ける。
しかし、いっぺんに出してくれないのだ。
何人か出て、続こうとすると「おまえらはダメ」と手で押さえられて出られない。
「なんで?」「どーいうこと?」と騒いでもまったく聞く耳無し、そしてどこかに行ってしまう。
しかたなく待っていると、しばらくしてまた職員がきてやっと開けてくれる。
こんな簡単な事に30分くらいはかかったんじじゃなかろうか。
さすが共産国、と変なところで納得。

この後、また2時間飛行機に乗ってウィーンのホテルには深夜に到着。
時差もあって30数時間の1日だった。
1日が長ければいいのにと思ったこともあるけど、やっぱりイヤだな。
グッタリ・・・。


20日(火)
時差のおかげか5時半に目が覚める。

<ホテルの窓からの景色>
同室のJも起きてきたので、ホテル裏にあるプラーターと呼ばれる公園に朝ご飯前のお散歩としゃれ込んだ。

ただの自然公園みたいなものを想像していたら、どっこい!
どでかい遊園地があった。
まだオープンしていないので、流して歩いたけど2時間でもまわりきれないくらい広かった。
なぜかジェットコースターとゴーカートとお化け屋敷系ばかりいくつもある。
この謎は次の日の晩に解けたのだった。
オバケ屋敷だけでなく遊園地中にあやしい人形だらけでJと2人で浮かれまくり。

  
<シンボルの観覧車。これ以外にもいくつかある>                          <そしてやけにいっぱいあるオバケ屋敷>
帰って地図をみると、敷地はなんとその遊園地の10倍くらいあった。

前の晩はとっとと寝てしまったのと、私たちは質素なお部屋を選んだ為どんなホテルか知らなかったけどなかなかオシャレ。
   
<アールヌーボー調のホテルのレストラン>                   <サッカーに夢中でTVばっかり見ていたホテルのレセプション>

まずは夜のバレエのチケットを取りに国立オペラ座に直行。

<オペラ座>
チケットを無事確保し、美術史博物館へ。
 
<美術史博物館>                <博物館前の公園内の噴水。人魚か?でも男>
一番見たかった工芸コレクションが出張展示中とのことで見られなかった、残念!!
しかし、広くて広くてゆっくり全部見て回れなかった。
お向かいには自然史博物館もあったけど、とっても無理。


< ウィーンといったらホテルザッハの「ザッハトルテ」 これを喰わにゃあ>
ザッハトルテはやたら甘かった。チョコレートケーキなら「オペラ」のほうが好きかも。
あと「アップルシュトゥルーゼ」も食す。
こちらももうちょい酸味が欲しかった。

そしてオペラ座へ。

<オペラ座、4階席から1階席を見下ろす>
とれた席は4階席の一番前、舞台の眺めはいいけど座席が切り立っていて怖くて下をのぞけない・・・。
演目は「眠れる森の美女」
なんか内容ハショってる??という気がしないでもなかったけど、満喫。
終わったのはかれこれ11時。
もう眠い!グループと腹減ったグループに分かれる。
もちろん私は腹減った派。
お店はどこもしまりかけてて、ようやくイタリア料理屋に駆け込む。
ここの店員が自称親日派であやしい日本語でせっせと話しかけてくる。
入ってすぐにいきなり「コニチワ〜、サヨナラ〜」と言われる。オイオイ
でも味は良し。
考えてみるとこれだけ野菜たっぷりの食事はこれっきりだったかも。

<頼んだつもりがないのに出てきた鶏肉のサラダ、でも美味かった>

22日(水)
この日の朝食はオープンテラス。

今日も観光の日。


<シェーンブルン宮殿>

えらく遠くにデカイ建物があるよ〜。
宮殿の中は部屋ごとに装飾が変わっていて、美術品としての見応えはあり。
しかし、ここで暮らすのはごめんだな〜、あまりのデコレーションにゲップがでそう。

そして、ここでじっくり見学派とお買い物派わかれて行動。
   
<大温室>
私は大温室が見たかったのでじっくりグループ。
この鉄骨の美しさを見よ!宮殿よりこっちのほうがだんぜん好き。

このあと、死ぬ思いで丘の上のグロリエッテに昇り、ウィーンの街を睥睨する。
王様の気分ってこんな感じ?といいながら暑さにあえぐ。


<ここのネプチューン噴水にはしっぽが魚の馬が居た。「馬魚」?>

このあと、シュテファン寺院へ。

<シュテファン寺院大聖堂>
あまりの荘厳さに言葉も無し。
信仰心のかけらも無い事に後ろめたさを感じて、お祈りのマネをロボ右衛門にさせる。
罰があたりませんように。

そして、ウィーン最後の夜と言うことで
名物「ヴィンナー・シュニッツェル」を食す。

ここのはポークで、レモンをかけるだけでも美味しいのだけど、
せっかくだからとアエロフロートの機内食で使わなかった醤油でも食べてみた。
この醤油がまずくて大失敗!
ウスターソースのほうが合いそう。

<ヴィンナー・シュニッツェル。 で・でかい!!けど薄っぺらいのだ>

夕飯が早かったのでまだまだ歩くよ〜。
どうしても涼みたくてマクドナルドへ

<ウィーンのマクドナルドポテト>
微妙にしんなり。
しかし、唯一エアコンが聞いていたお店だった。


「ヴィンナー・シュニッツェル」のお店はワインしかなくて、消化不良だったためホテルに戻った後、
夜のプラーターにJと繰り出す。
日が長くて10時過ぎまで明るいというのに、街のお店は6時でほとんど閉まってしまう。
いったい何してんだ?と思ったらみんな遊園地に遊びに来ていた。
いい大人がジェットコースターに乗ってきゃーきゃー騒いだり、ゴーカートをマジで飛ばしているのだ。
アトラクションの偏りにようやく納得。
ここは大人のための遊園地なんだね、どうりでガーデンバーがいっぱいなわけだ(笑)
みんなにまじって夜風に吹かれながら乾杯!
やっぱりビールだよ、ビール♪

夜の遊園地はキラキラしてて素敵だった〜。



23日(木)
プラハに移動の日だけど、電車が15時だったのでそれまで街散策。
2日間観光ドップリだったので、この日は散策に歩き回る。
アンティークショップで素敵なブローチを発見して「見せてくれ」と頼んで値段を見て腰を抜かしそうになったり、
作家モノのショップを発見したり、
 
<海モチーフの陶器の壁掛け>                               <なんともキュートな子供靴>


スーパーに行ってみたりと、買い物を楽しむ。

<スーパーの洗剤売場 なんだかかわいい>

スーパーでは電車の中で食べようとワインとハムを購入。
そして、いよいよ国際電車に乗りこむのだ。


<駅のエスカレーター。おばちゃまのお尻があまりにセクシーでシャッターを押してしまった>


<車窓の旅は延々と田園風景が続く>
のんびりとビールとワインにハム、フルーツなどを楽しむ。
なんか優雅だ〜、エアコンの無い暑ささえ除けばね。


■よもやま話

<暑かった・・・>
ウィーンの気候はものすごい熱さと湿気で建物内のほうがまだマシという状態。
1週間前はダウン着て白い息吐いてサッカーの中継してたじゃないかー!!!!
梅雨の日本とおさらばだと喜んでいたのに、エアコン無し(どんなところも設備無しが普通らしい)の梅雨状態。
ホテルには当然エアコンなど無い。
扇風機はないのか?と聞いたら「無い」と言われた。
しかしホテルのレセプションは自分のところだけ扇風機を置いていた!
わざわざ前に行って「あ〜〜〜涼しいねえ」とPが言ってみたけど、通じるわけもなし。
しかもあやつらときたら2日目の夜にはとうとう置き型のエアコンを持ち込んで客室へ行く扉を締め切っている状態。
お客様の通る扉なんだから閉めんなーーー!!
あまりに腹がたったから、ドアを開けっ放しにしてきてやった。

<靴のサイズ>
サンダルを買った。
お買い物する場合は必ず店員に「コレ」と頼んでとってもらうシステムらしい。
見本を指さして頼むと「サイズは?」と聞いてきた。英語で「24p」と答えると通じない。
そうか、なんか違うサイズ表示だったよな〜と思ったけど、わからないから足を上げて指さして「これくらい」って日本語で言ったら呆れられてしまった。
なんだよー!!!!

<コインがわからない>
お金は当然ユーロなんだけど、なぜかどうしてもコインの換算が出来なくて往生した。
誰か居るときは「どれ?」と選んでもらったのだが、1人の時にえ〜〜っとと悩んでいると、レジの人が業を煮やして勝手に手のひらから持っていってくれた。
だまされてもわかんないよね(笑)。




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