ひょんな縁から野良からうちの家猫に昇格したマツ。
気が付いたときはすでに妊娠中でした。
運良く生まれる前から何匹かは子猫達のもらい手も決まり、出産させることになりました。
予定日などわかるはずもなく「猫の出産立ち会い経験」もないまま
今日か今日かと2週間ほどヤキモキして
いい加減騒ぎ疲れた頃あっけなく3匹の子猫を出産しました。
その3匹が乳離れをしてもらわれて行くまでの記録です。
我が家のベランダに出没し始めた頃のマツ
御飯に困らなくなってふっくらしてきたと喜んでいたら妊娠が発覚!
まったく素行の悪い娘を持った気分でした。
間違いで合って欲しいという願いもむなしく大きくなるお腹
出産用にちゃんとハウスも造りました。
アルミパイプ造段ボール貼り、トップサイドライトとベランダ付きのワンルームです。
しかも夜になると床暖房まで入るという豪華さ!
3月21日、いよいよ出産。
「ちょっと、あんたお腹さすってくんない?」とばかりに人に向かって腹を見せる野良猫とも思えない態度。
何度ベランダのハウスに入れてやっても戻ってきてしまうので
ハウスを家の中に入れたところ「早くそうしてくれなくっちゃ」とばかりにハウスに潜り込み
2時間ほどで出産が始まりました。
鳴き声からして2〜3匹らしいとわかり正直言ってホッとしました。
5匹も6匹も生まれたらすでに決まっている3匹分は良いとしても
結局うちで飼うしかないのかと腹をくくっていたところでした。
−3月25日(生後4日目)−
マツがトイレに行った隙にこっそり撮りました。
まだ目もあいていません。
父親猫のDNAのおかげか綺麗なトラ模様で
もらってもらう側としてはホッと胸をなで下ろしました。
毛皮の模様なんて猫にとったら知ったこっちゃ無いんでしょうがね。
−3月30日(生後9日目)−
目も開きました。ちゃんと3匹居るんです。
−4月2日(生後2週間目)−
おっぱいを飲んで満足げに寝ています。
−4月10日(生後3週間目)−
産まれて初めての冒険。小屋の外に出てみました。隣はお母さんのしっぽです。
だいぶ猫らしくなりました。それぞれの個性も出てきたようです。
それぞれの判別がつくようになったので仮の呼び名を決めました。
左から2号(メス)、後ろ1号(オス)、前3号(オス)
カメラを向けたら不思議そうに見ています。
おっぱいを飲んだまま親子共々寝てしまいました。
生後4週間カメラに向かってポーズをとれるようになりました
左から、2号、3号、マツ、1号
生後4週間目
御飯が食べられるようになりました。
最初に食べたのは3号でした。
1匹が食べると後を追うようにみんな食べ始めました。
乳離れも近いぞ!
親子揃ってのお食事タイム。
猫の詰め合わせはいかがですか?
4月28日 名前が決まりました。
ウメとタケは5月1日お隣にもらわれていきました。
残った、メロンがさぞ寂しいだろうと思いきや、
セイセイしたような顔をしているのが可笑しかったです。
メロンもお隣に遊びに行ったりしながらだんだんと親離れをして
5月14日ご近所のおそばやさんにもらわれていきました。
子離れもすっかり済んで避妊手術も終わり、
すっかり家猫になってくつろぐマツ。
毛糸やボールにじゃれる様子はとても経産婦とは思えない無邪気さです。
猫は絶対にこれ以上増やさないと決めていました。
お向かいの屋根に来る猫にほんの軽い気持ちでエサを投げたがきっかけで
マンション中を巻き込む猫騒動になり、エサやり禁止の通達までもらってしまい、おねだりする猫達を涙をのんで無視し続けました。
そうして1匹去り、2匹去り、とうとうどいつも来なくなったなあと思った矢先、ベランダで猫の鳴き声がする!!
そこにマツが居ました。ろくに足場もないベランダまで上がってくるとは・・・・
その根性に負けました。
そして1匹増えただけのつもりがいきなり妊娠が発覚し、一時的にせよ6匹も飼うことになるとは・・・・
しかし、人間の手も借りずさっさと1匹で子供を産んでしまう野生のたくましさ、
こないだまで世の中に存在もしなかった命が今そこにあることの不思議さ、
またここには書きませんでが子離れの際の一悶着など、短い間でしたがすごい体験が出来ました。
猫ながらこんな経験をさせてくれたマツに今では感謝しています。
そして安穏と変化のない生活に慣れきっていた中、この騒動の間大変な我慢と忍耐を強いられてきた先住猫たちにも感謝したいと思います。
−おわり−